viva70s ☆ 素晴らしき70年代インテリアの世界

レトロ & スペースエイジ な 70s モダンリビング

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Blessing Clock その2

blessing 1

 お馴染み Blessing Clock の比較的レアなとんがり頭バージョン。

 大胆な文字盤デザインと言い、ユーモラスで個性的なシルエットと言い、40年以上前のモノとは思えない非常に先進的なデザインをしています。

blessing2.jpg

 この時代の西ドイツでは同様のデザインの時計がいくつか作られており、最も有名なもののひとつに Kandel 社製のものがあります。

Kandel "EGG" clock
KANDEL ALARM egg CLOCK 3


 "EGG" と言えば、ゆで卵を食べる時にエッグスタンドを用いる習慣が西洋文化にはありますが、ペデスタルタイプのエッグスタンドに卵を乗せた姿は、まさにこれらの時計のシルエットを思い起こさせるものがあります。

 ひょっとすると、われわれ日本人からすれば当時極めてアヴァンギャルドであったように思えるこれら”卵時計”たちのデザインも、日々の食卓風景の中で良く似た形状を見慣れている西洋人にとっては、むしろ非常に親しみを感じさせるものであったのかも知れません。



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  1. 2012/03/31(土) 20:42:23|
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ピーコック魔法瓶 その1

peacock thermos_1

 70年代、ピーコック魔法瓶工業株式会社製。

 孔雀のマークでお馴染みのピーコック魔法瓶。
 レトロ魔法瓶のメッカとも言える大阪で昭和25年に創業し、現在もキッチンウェアを作り続けている老舗メーカーです。
 レトロ系のインテリアSHOPではお馴染みのメーカーで、当時の特徴的な意匠を積極的に取り込んだ良質なデザインで知られています。

 写真のモデルも、俗に ”70's カラー” と呼ばれる 『イエロー・オレンジ・レッド』 のストライプを涙型にドリップさせ、絵に描いたような70年代プロダクトに仕上がっています(ピーコックではこの柄をアイリスと呼んでいるようです)。

 いかにも ”モダーン” な本体デザインと、現代の日本製品ではすっかり少数派になった 『ひらがな表記』 の組み合わせが、何とも言えないレトロ感を醸し出しています。
peacock thermos 2


  1. 2012/03/28(水) 20:36:56|
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Heller Dinnerware

heller dinnerware

 1964年、Massimo Vignelli デザイン。

 当初イタリアで生産を開始され、その年の Compasso d'Oro (金のコンパス賞)を受賞。
 その後 Heller 社による米国販売の際にレインボーカラーを追加され、アメリカのみならず世界的に大人気を博した名プロダクト。

 残念ながら現行品はホワイト一色のみの販売となっていますが、カラフルなヴィンテージ品に対する人気は未だに衰えるところを知らず、海外オークションなどでは盛んに取引が続けられています。

heller dinnerware2

 豊富なカラーバリエーションもさることながら、やはりこのプロダクトの最大の魅力はそのミニマルで無駄のないデザインとスタッキングした時の美しさにあり、上の写真の様にカップの間に受け皿を挟むような変則的な積み方をしても、ある種の整合性を感じさせる美しさがあります。
 
 このプロダクトの生みの親である Massimo Vignelli は、幅広いデザイン活動と並んでタイポグラフィに対する深い造詣でも知られていますが、彼は Helvetica フォントに関する2007年のドキュメンタリーの中でも

 優秀なタイポグラファーは文字間の距離に敏感だ。
 文字は黒。 文字間は白。
 タイポグラフィとは白い部分のことだ。
 重要なのは文字間の空間なんだ。
 音楽を作るのが音符ではなく、音符と音符の間なのと同じだ。


という非常に含蓄のある言葉を残しています。

 スタッキングされた Dinnerware の美しい佇まいを見る度に、そんな彼の 『余白によって規定される美』 に対する敏感な感性が、このプロダクトの中にも深く息づいているように思えてなりません。

Heller.jpg

 MOMA パーマネントコレクション選出品。



  1. 2012/03/26(月) 19:52:46|
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陰影礼賛 1972

cozy red room 72

 われわれ日本人が海外のインテリア資料を見た場合、せっかく魅力的な写真を見つけても、居住空間の広さの違いに圧倒されてしまって真似する気持ちが萎えてしまうことがありますが、この写真の部屋などは日本に住む我々も参考に出来る部分が多いのではないでしょうか?

 子供時代の ”秘密基地” をお洒落に再構築したかのようなコンパクトで心地良さげな空間に仕上がっていますが、その秘密は巧みな色使いと光のコントロールにあります。

 御覧の通り、本来ならとても落ち着けそうにない壁も床も「真っ赤っか」な部屋なのですが、上部からの強い光を極力排除し、部屋にあるひとつひとつのモノの陰に伸びる深い真紅の陰影を生かすことで、不思議な静けさと落ち着きに満ちた空間を作り出すことに成功しています。

 真紅のグラデーションの中に浮かび上がるホワイトの使い方も絶妙。


  1. 2012/03/21(水) 19:00:16|
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OPAL LUNA-Möbel

 前回に引き続き再びOPAL社製の家具を取り上げたいと思いますが、今回は同じOPAL社製でも LUNA-Möbel と呼ばれるシリーズを紹介したいと思います。

 下はこのシリーズのベーシックモデルとも言うべき LUNA-Möbel 2492
LUNA-Mobel  2492

 Möbel とはドイツ語で『家具』、LUNA という言葉はドイツ語にはありませんがヨーロッパ系の言語では一般的に『月』を意味する言葉なので、LUNA-Möbel を直訳すれば『月の家具』と言ったところでしょうか?
 LUNA-Möbel(月の家具)とはいかにもスペースエイジな名前ですが、このシリーズは基本的に円筒形のトローリーのバリエーションが中心なので、その丸い形状もシリーズ名の意味に込められているのかも知れません。

 2492 を90度ずらして上下に2つくっ付けたかのような LUNA-Möbel 6586
LUNA-Mobel  6586

 さらに 2492 の開口部を一つにしたローテーブルタイプの LUNA-Möbel 6596
LUNA-Mobel 6596

 2492、6586 までは Ablage 6627 と同じく素材にプライウッドが使われていますが、6596 からはグラスファイバー(もしくは他のプラスチック素材)が使われているようで、モデルナンバーから考えても後期に作られたモデルだと推測されます。※


 スペーシーなインテリアが世界的に流行した70年代、一般家庭向けの日用品で良質なデザインを量産したOPAL社ですが、そのプロダクトの種類は多岐に渡るため、全く詳細不明のものやオークションでもめったに出品されないレアモデルなど、紹介したモデル以上にまだまだ魅力あるプロダクトが存在します。

 また機会を見てこのブログでも取り上げていきたいと思います。



※ 追記 2012 4/2
 LUNA-Möbel 2492 に使われている素材についてですが、管理人が今まで目にしたモノがプライウッド製ばかりだったため上記の様に書いてしまいましたが、明らかにプラスチック製だと思えるものも製造時期によっては存在するようで、他のモデルで使われている素材についても同様の可能性があります。
 ここにお詫びして訂正しておきます。



  1. 2012/03/20(火) 09:56:23|
  2. 70s な家具
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OPAL社 サイドテーブル

Ablage 6627

 70年代 西ドイツ製。

 OPAL社と言えば70年代に良質なスペースエイジ系プロダクトを量産し、ヴィンテージものを扱うインテリアショップでも定番的存在となっていますが、そのわりにプロダクト名などの正確な情報が少なく、詳細がいまひとつ日本には伝わってこない不思議なメーカーです。

 管理人が調べた限りでは、主に Ablage と LUNA-Möbel と呼ばれる2つのシリーズがあるようで、写真のサイドテーブルは前者 Ablage シリーズの 6627 。

 " Ablage " とはドイツ語で 『収納場所』 を意味する言葉であり、これまた随分と素っ気無い名前を付けたものだなと思いますが、製造時期によっては Ablage という言葉の代わりに Lampentisch (ランプテーブル) とラベルに記載されているものもあり、Ablage というのも正式なシリーズ名というよりは、仮の分類名程度のものなのかも知れません。

$Ablage 6627_2

 一見スペースエイジ系の家具にありがちなプラスチック製に見えますが、ペデスタル(台座)部分は金属製、天板はスモークガラス、その間の" Ablage (収納スペース)" は曲げ加工したプライウッドにラッカー塗装というなかなか手の込んだ作りになっています。


  1. 2012/03/18(日) 15:55:03|
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Kartell "4905" Nesting Tables

kartell 2

 1968年 Giotto Stoppino デザイン。

 ヨーロッパなどでは比較的古くから作られているネスト構造(入れ子式)の家具。
 日本よりは遥かに広い居住空間を持つ海外でこのような家具が発達したことは非常に興味深いことですが、おそらくは 『コンパクトに収納出来る』 という機能的側面よりも、同じデザインがサイズを変えてリフレイン(反復)されることの視覚的な面白さが西洋のインテリア愛好家達の審美的センスにマッチした、という部分が大きいのではないかと思われます。
 中でも Giotto Stoppino のデザインしたこのサイドテーブルは、脚を重ねた状態ではネスト出来ないサイズ設計になっているため、必然的に三つのテーブルが角度を買えて配置されることとなり、その視覚的効果の面白さが一層引き立つようになっています。

aaa1.jpg

 コモエスタ邸でも長年愛用されていることからも分る通り、世界中の目の肥えたインテリア愛好家から支持を受ける名プロダクトですが、残念ながら素材に使われているABS樹脂の特性上、日焼けや経年変化による変色は避けられず、オリジナルの状態でコンディションの良いものは年々手に入りづらくなっているのが現状です(とりわけホワイトにこの傾向が強く、管理人宅にあるものも一部がレモン色に変色してしまいリペイントを余儀なくされてしまいました)。

 Umbo シェルフ などと並んで、復刻が最も強く望まれるマスターピースのひとつです。


  1. 2012/03/16(金) 20:40:50|
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EUROPA Alarm Clock

Europa.jpg

 以前紹介した Blessing Clock と同じく、60年代後期~70年代の西ドイツ製。
 両者ともにスペースエイジの王道スタイルである サーリネン・タイプのペデスタル(台座) をデザインに取り入れていますが、Blessing Clock の本体が完全なボール型であったのに対して、こちらは差別化を図るためなのか側面から見るとひしゃげた台形のような面白い形になっています。

EUROPA Alarm Clock
Europa vw

Blessing Clock
bl s

 70年代の我らがセイコー・シチズンと並んで、この時代の西ドイツ製の置き時計には非常に魅力的なモノが数多くありますが、こうした置き時計に限らず統合前の西ドイツはスペースエイジ・デザインのプロダクトを作るのが非常に上手く、70年代のインテリア界で果たした役割は計り知れないものがあります。


  1. 2012/03/14(水) 22:49:07|
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シチズンの掛け時計 その3

dhdh.bmp copy

このブログではすっかりお馴染みのシチズン・ファーストメカ。

『シルバームーン』という愛称が付けられたこのモデル、当時の発売価格はオーバルモデルとほとんど変わらない5800円という値段ながら、パタパタ式の日付表示が付いています。

今の時計には無いコチコチという動作音もご愛嬌。

DS.jpg

管理人私物。



  1. 2012/03/12(月) 20:10:31|
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70's ITO Desk

ito70s.jpg

 残念ながら70年代の ITO 製ということ以外は詳細不明のこのデスク、写真を見て頂くと分る通り、各ディテールに作り手の強い美意識を感じることが出来る素晴らしい仕上がりとなっています。
 こうした反対側からの見た目もケアされたデザインの机は、会社の重役室などのように部屋の中央に向けて配置することを想定されていたと思われ、そのメーカーのプロダクトの中でもハイエンドモデルに位置するモノだったのでは?と推測されます。
 ただ、書籍などで紹介されるような有名プロダクトではないせいか、管理人が数年前にオークションで見かけた時は、このサイズ、このデザインでありながら、かなりの安値で落札されていた記憶があります。

 マニア垂涎の有名アイテムの陰には、こうした 『知られざる名品』 が常に存在するものですが、実用品レベルでのデザイン的冒険が盛んに行われた70年代前後にはその数はとりわけ多く、70sインテリア愛好家を惹きつける魅力の一つとなっています。


  1. 2012/03/11(日) 06:32:51|
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The 70's Stripe

1975 j

 好きな色を部屋のテーマカラーにしてその色のアイテムを揃える、ということまでは誰もがやることですが、好きな色で壁を塗ってしまうというのは日本の環境ではなかなか出来ないもの。
 DIY精神が行き届いた海外では壁の色程度なら自分で好きな色にどんどん塗り替えてしまいますが、70年代の部屋によく見られる大胆なストライプなども自分でやってしまう人が多かったようで、当時のインテリア雑誌を見るとストライプの入れ方の手順を写真付きで解説していたりします。

70s-stripe.jpg

 とは言え、下の写真のようにここまで大胆なストライプを入れてしまうと、もはやこの二人のように肩を組んで笑うしかないかもしれません…。

str.jpg


  1. 2012/03/08(木) 20:38:42|
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Saarinen's Pedestal Furniture

dg.jpg

 机や椅子の脚が四本であることが当たり前だった50年代、ゴチャゴチャしたテーブル下の "slum of legs" (脚のスラム街) を、もっとデザイン的にすっきりさせたいという思いから構造計算を繰り返し、世界初の一本脚の椅子をこの世に産み出した Eero Saarinen 。
 『裾広がりのペデスタル(台座)+ 曲線的な本体』 というスペースエイジ・デザインの原型は、この時に生まれたと言っても過言ではありません。
 当然のことながらスペースエイジ系のプロダクトとも非常に相性が良く、60~70年代当時のインテリア写真を見ても非常に高い頻度で登場します。


 イームズらと並んでミッドセンチュリーの代表とされるサーリネンの家具ですが、その先進的なデザインの本領が100%発揮されるのは、スペースエイジ・デザインが一般家庭に広く普及し始めた60年代後期に入ってからだと管理人は思っています。

Saarinen 2



  1. 2012/03/07(水) 20:50:58|
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AIR SUSPENSION Audio System MODEL XPP15

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 70年代 アメリカ製。
 Garrard 社製と表記している写真も見たことがありますが、正確なメーカー名は不明。

 このスピーカーを初めて見た時、直ぐに Area Lamp の特徴的なデザインを思い出した方も多いのではないでしょうか?
 これが誰のデザインによるものなのかは不明ですが、70年代のアメリカで Neal Small の作品を見たことのない人間が工業デザインの現場にいたとは考えにくく、製作段階で Area Lamp を意識していたことは明らかだと思われます。
 ただ、これが同じ照明器具なら単なるコピー商品で終わるところですが、『スピーカー』 という機能も内部構造も全く違うモノを Area Lamp のデザインに非常に上手く落とし込んであり、先人のアイディアを見事に換骨奪胎してみせた 「ワザあり」 なプロダクトとなっていると言えるでしょう。

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  1. 2012/03/06(火) 19:48:34|
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広告に見る70年代 その2

himawari.jpg

 中央にポツンと置かれた赤い Selene Chair がサマー・イエローのキッチンを引き立てる、クリナップの流し台 ”ひまわり” の広告写真。

 丸いアールの付いたパーティションと、その上に乗せられた編みカゴのポトスが時代の気分です。



  1. 2012/03/04(日) 18:54:26|
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シチズンの置き時計 その3

gkk.jpg

70年代のシチズンの置き時計。

なぜか上部に鏡付きの謎デザイン。
忙しい朝に時間を気にしながら化粧する女性に向けた配慮なのでしょうか?
70年代にはこのような冒険心あふれる謎のデザインも数多くあって面白いです。


シンプルかつ70sな文字盤がGOOD。
p20120304-090829 copy
p20120304-084438.jpg

管理人私物。



  1. 2012/03/04(日) 11:45:01|
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くらしの泉会 壁掛け式キッチンスケール

2a.jpg

 1969年製 ナショナルくらしの泉会。

 『くらしの泉会』 とは、60年代中期から本格展開したナショナル製品のファン組織のことで、そこで会員向けに作られたノベルティグッズはいかにも70sなグッドデザインが多く、レトロインテリア愛好家の間で非常に高い人気を保っています。


秤部分を閉じた使わない時の姿。
28.jpg

秤の裏に描かれた70sなパターンがニクいです。




  1. 2012/03/03(土) 20:50:27|
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