viva70s ☆ 素晴らしき70年代インテリアの世界

レトロ & スペースエイジ な 70s モダンリビング

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Matti Suuronen のプレハブ式ハウス VENTURO編

Kivik Art Centre  Sweden

 前回 に続いて Polykem 社のプレハブ式ハウスを取り上げたいと思いますが、今回は FUTURO と人気を二分する存在である "VENTURO" こと CF45 。

 モデル名の CF45 の "CF" とは、Polykem 社が FUTURO の売り上げ落ち込みを受け、満を持して発表した Casa Finlandia シリーズの頭文字であり、数字の45はベーシックユニット組み立て時の床面積(約45㎡)を表しています。

Venturo 5

 ユニット構成は FUTURO の16分割と比べるとかなりシンプルになっており、2分割されたベーシックユニット (下図 a 、 b ) の中に残りのセクション (下図 c ) が梱包された状態で工場から出荷され、そのままトレーラーなどで現地に運び込んで組立てるようになっていた様です。

Venturo 2


 下の写真は Polykem 社の当時のパンフレットからのものですが、内装例がいかにも70年代といった感じでカッコ良いです。

Venturo 4

Venturo 6

 またオプションにはサウナまで用意されており、いかにもサウナ発祥の地であるフィンランド製といった感じですが、こういうところを見ても近未来志向の FUTURO に比べて、よりコンベンショナルで幅広い層をターゲットにしたものであったことが伺えます。

Venturo Sauna

 4色の外壁パネルの組み合わせで生まれる豊富な外観のバリエーション、さらにベーシックユニットを追加することにより床面積を拡大できるなど、様々な用途に対応する高い拡張性があったにもかかわらず、残念ながら VENTURO の売り上げは FUTURO ほどは伸びなかったようです。

 また Polykem 社のプレハブハウス自体、その斬新なコンセプトとデザインで世界中の注目を集めながら、73年のオイルショックによるプラスチック素材の高騰やマーケティングの失敗、また大口顧客だったソ連が79年にアフガンに侵攻し、それに伴う西側諸国のオリンピックボイコットにより大量の注文キャンセルを受けるなど、当時の経済状況や世界情勢などに翻弄され、時代のあだ花となってしまった感は否めません。

 ただし、パリのクリスティーズに FUTURO が出品された際には €140,000 で落札されるなど、そのデザイン性の素晴らしさと高い文化的価値は、後年のマニアたちの間で確実に再評価されつつあります。


 またこれは余談になりますが、同じ60~70年代のインテリア愛好家の間でも FUTURO派 と VENTURO派 とではインテリアに対する好みが微妙に分かれるようで、マッティ・スーロネンが設計したこの2つのプレハブ住宅は、その人のインテリア志向を推し量る良いバロメーターになっている気がします。


 ハードコアなスペースエイジ・マニアに愛される UFO 型近未来ハウス FUTURO と、退屈になりがちな従来型の四角い住宅に70年代の意匠を大胆にミックスさせた VENTURO …

Futuro or Venturo


 人類の未来が輝かしかった頃の時代に想いを馳せ、自分だったらどちらに住んでみたかったかを考えてみるのも、また一興なのではないでしょうか?






  1. 2012/06/17(日) 15:47:20|
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Matti Suuronen のプレハブ式ハウス FUTURO編

 60年代の終わりから70年代にかけて、フィンランドの Polykem という会社から Matti Suuronen デザインのプレハブ式ハウスがいくつか販売されていましたが、その中から最も有名な2つのモデルを今回と次回に分けて取り上げてみたい思います。


 下は Polykem のプレハブ式ハウスの記念すべきファーストモデルであり、 UFO ハウスとしてあまりにも名高い FUTURO 。

Futuro_Bayer.jpg


 窓の数や内部の居住空間など、細部のデザインは輸出先の文化事情やユーザーの要望などに合わせていくつかバリエーションがあったようですが、基本的には人力で持ち運ぶことも可能な16のユニットで構成されており、軽量な本体は本格的な基礎工事などを必要としないため、自然環境の中など比較的自由な場所に設置可能だったようです。


 下の写真はヘリコプターで空輸中の FUTUTO 。
airborne Futuro

 プレハブ式という性質上、わざわざ完成品をヘリで空輸せずとも現地でユニット組み立てれば済む話だと思うのですが、上の写真でも分る通り、空輸される FUTURO の姿は正に捕獲された UFO さながらであり、おそらくはその多大な宣伝効果を狙ってこういう輸送手段をとったものと思われます。


 また、そのインパクトある外観もさることながら、内部の居住空間のデザインも素晴らしく、SF映画に出てくる宇宙船の内装を思わせるスペースエイジ・インテリアとなっています。

Futuro 5

 窓際に並んだ赤いチェアは座面を引き出しすことで簡易ベッドとしても使えるようになっており、また天井からの排煙筒をセットすることで多目的に使うことが出来る白いセンターテーブルなど、見た目のインパクトだけではなく、その機能面も充分に考えて設計されていたことが分かります。

futuro living


 Matti Suuronen が FUTURO をデザインしたのは1968年ですが、その翌年の1969年はまさにアームストロング船長が人類で始めて月面に降り立った年であり、FUTURO の斬新な外観と内装デザインには、当時の人々が思い描いていた 『来たる宇宙時代に向けての新たなライフスタイルへの期待』 というものを随所に感じることが出来ます。


Futuro  4


 残念ながら今では本国フィンランドでも現存する FUTURO は四つのみとなってしまい、世界各地に点在する残りの FUTURO もそのほとんどが住み手も無いまま風雪に晒され、風化の一途をたどってしまっているのが現状ですが、futuro (スペイン語で未来)という名が表す通り、それはかつて人類が抱いていた未来への夢が具現化された future house であり、そのユニークな存在感で世界中のマニアを未だに魅了し続けていることもまた事実です。


FUTURO  5




  1. 2012/06/10(日) 19:31:24|
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TELEMAX P8

telemax P8

 70年代後期にイタリア I.G.C.社から発売されていた子供用 8mm ビューワー。

  I.G.C.社からは他にもいくつかのビューワーが発売されていますが、どれも子供用とは言え、当時のイタリアンモダンを充分に感じさせる魅力的なデザインをしており、とりわけこのモデルは絵に描いたようなスペースエイジプロダクトとなっています。


 カートリッジ式のフィルムを交換することで、2分から4分弱のアニメムービーを楽しめるようになっています。
telemax P8 2

 また写真には電源コードの様なものが写っていますが、これは有線式のリモコン用コードであり※、本体はバッテリーで駆動するようになっています。


※ (幼児でも遊べるように、息を吹きかけてコントロールする非常にユニークなリモコンが採用されています)

telemax_p8 ad


 ご覧の通り、子供用のオモチャにしておくのはもったいない秀逸なフォルムをしていますが、こうした近未来デザインの玩具が当時の子供たちの感性にどのような影響を与えたのかは、非常に興味を引かれるところです。



  1. 2012/06/03(日) 18:16:43|
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Vitrac Design Wall Mirror

Jean Pierre Vitrac Mirror

 70年代、フランス製。
 デザインは Imbroglio Calendar で名高いジャン・ピエール・ヴィトラック。
 
 
 個性的なデザインのフレームは約10cmもの厚みがあり、ユーザーの好みに合わせて様々な小物を飾れるようになっています。 

Jean Pierre Vitrac Mirror 2


 また、複雑な造形のわりには美しい背面処理がなされており、この時代におけるプラスチック成形技術の成熟ぶりを感じさせてくれます。
Jean Pierre Vitrac Mirror 3

 
 鏡というものは周囲の空間をそのまま映し出してしまうため、使う人によって最も表情を変化させるプロダクトであると言えますが、このようにフレーム内に物を飾ることで使い手のオリジナリティを出せるものはあまり例が無く、そういう意味ではこのウォールミラーほど使う人の個性を”映し出す”ことの出来る鏡は、他に無いと言えるかも知れません。





  1. 2012/05/28(月) 21:11:31|
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Environ One ラウンジソファ

Ennio Chiggio - Environ One 2


 1970年、Ennio Chiggio デザイン。

 environ (取り囲む) という名前の通り、座る人をぐるりと囲い込むようにデザインされたこのソファ、分割可能な8つのエレメントで構成されており、ユーザーの好みや部屋の形に合わせて最大24通りものパターンに配置を変えることが可能となっています。


Environ One catalog


 上はこのソファを販売していた Nikol Internazionale のカタログ写真ですが、それによるとソファの外側に取り付ける収納ユニットもオプションで存在していたと思われ、デザインの素晴らしさと共にその機能性・拡張性の高さにも驚かされます。


 さらにコーナーエレメントのひとつにはユーティリティホールが設けられており…
corner hole



 そこに観葉植物などを飾ったり、写真の様にライトを置くことも可能となっています。
environ one 5


 この時代の大型ソファと言えば、アルキズームのサファリや Superstudio のバザール、さらにはパントン御大の Kleeblatt など素晴らしいものはいくつも存在しますが、ずば抜けた機能性と優れたデザイン性とを兼ね備えた点において、このソファの右に出るものはなかなか無いのではないかと思います。


Environ One



※ 今回紹介したのは Environ "One" ですが、Ennio Chiggio がデザインした Environ ソファには、方翼の先が円形になっている Environ "Zero" というものも存在し、こちらの方も素晴らしいラウンジソファとなっています。






  1. 2012/05/22(火) 20:51:21|
  2. 70s な家具
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70s な卓上カレンダー

70s perpetual calendar

 この手の卓上カレンダーではエンツォ・マリの Timor などが有名ですが、こちらは製品名やデザイナー名などが一切不明のアノニマス・プロダクト。

 ただ、写真を御覧になって頂くと分る通り、角のアール具合、あえて余計なデザインを入れない広めの余白部分など、細部に渡るまで非常にバランスが取れており、Timor などの有名プロダクトと比較しても決して引けを取らない魅力的なデザインをしています。


 また、日付部分には2つの色が用意されており、週によって使い分けることが出来るようになっているようで (写真下)、こうしたちょっとした小技もニクいところです。

70s perpetual calendar 2


 実はこの魅力的な卓上カレンダー、目ざとい方はお気づきかも知れませんが、前回の記事 で紹介した Directional 社のカタログ写真の中でも、壁に取り付けられた Umbo シェルフ の上に小さく写っており、当時はそれなりに名の知れたポピュラーなカレンダーだったのでは?と推測されます (資料不足のため Directional 社のものかどうかは不明)。


Umbo catalog


 また、以前に管理人が海外サイトでこのカレンダーが出品されているのを見かけた際にも、送料別で $125 という強気のオファーながら直ぐに SOLD OUT となっており、やはり一部マニアの間では名の通ったプロダクトである可能性を感じさせます。


 この魅力的なカレンダー、詳細をご存知の方がおられましたら、是非御一報お願い致します (謝礼は出ませんが、管理人がシャギーラグの上を転げ回って喜びます)。



  1. 2012/05/20(日) 18:23:24|
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Umbo チェア

Umbo chair2


 謎に満ちた Umbo シェルフ と同様、こちらも謎の70年代チェア、通称 "Umbo Chair"。

 Directional 社のカタログに Umbo と共に掲載されていることから "Umbo Chair" と呼ばれることが多いようですが、Joe Colombo 作品であるとか※1、Luigi Massoni デザインの Guzzini 製であるとか、海外でも情報が入り混じっているようです。


※1 (おそらくは一時期まことしやかに出回った 『Umbo = コロンボ作品』 説の名残であろうと思われます)


Umbo Chairs

 しかし上のカタログ写真でも分かる通り、Umbo を壁に取り付ける珍しいハンギングパーツと共に "stacking chairs" としてこの椅子が紹介されており、Umbo 同様、『デザイナー不明の Directional Industries 製プロダクト』 ということで間違いないのではないかと思われます。


 色々と分からないことが多いこの椅子ですが、非常にシンプルで美しいデザインをしており (特にこの椅子を斜め後ろから見た時のオブジェ的な佇まいは絶品)、それでいて妙に人懐っこいとぼけた暖かみも感じられ、70年代デザインを物語るひとつの好例としてもっと一般的に知られても良い傑作チェアなのではないかと思います。

Umbo chair 1




  1. 2012/05/16(水) 21:09:55|
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